
日本ではいま、駅前のパチンコは営業していても、民間のカジノは打てません。刑法の賭博罪は生きています。パチンコは風営法の遊技です。カジノが合法になるのは、国が認定した統合型リゾート(IR)の中だけです。その1件目が大阪・夢洲で、開業目標は2030年秋頃です。
いま週末に行けるのはパチンコか公営競技であって、IRのゲーミングフロアではありません。
6,000円は、カジノが開いてからの話です。6,464軒は、いま入店できる店舗の数です。混ぜないでください。
法律は3つに分かれています
「ギャンブル解禁」という一本の改正ではありません。見た目は似ていても、根拠法が違います。
カジノの台数は大阪の計画値で、いま存在するフロアの数字ではありません。
| パチンコ・パチスロ | 公営競技・toto | IRカジノ | |
|---|---|---|---|
| 根拠 | 風営法 | 競馬法など、種目ごとの法律 | IR整備法(2018年) |
| 運営者から現金が出るか | 出ません。賞品のみ。買い取りも禁止 | 窓口で払戻しがあります | 免許を受けたカジノ内ではあります |
| 年齢 | 18歳 | 20歳 | 20歳 |
| 2026年に営業しているか | している(店舗は減っています) | している | していません。大阪の目標は2030年秋 |
| 訪日客 | 18歳以上なら入店できます | 各主催者の本人確認に従います | 計画ではパスポート確認。住居のない外国人は入場料・回数制限の対象外 |
出典:刑法、風営法、IR整備法、警察庁、大阪府
パチンコはカジノの抜け穴ではありません。公営競技はパチンコではありません。大阪IRは、パチンコ店にテーブルを置いたものではありません。
パチンコは「遊技」です
パチンコとパチスロは、風営法第2条第1項第4号の営業です。許可を受けた店舗であり、カジノではありません。
仕事をしている条文は2本です。第23条は、現金や有価証券を賞品にすること、客に出した賞品を買い取ることを禁じています。第22条は、18歳未満を客として入れてはならない、としています。入口にその旨を出す義務もあります。
内閣は国会答弁で、この規制の範囲で行われるぱちんこ営業は刑法185条の賭博には当たらない、という立場を示しています。一方で、客が賞品を受け取ったあと、店以外の第三者に売却することがある、とも認めています。いわゆる三店方式です。店自身が賞品を買い戻すと、風営法違反になり、賭博罪が問題になることもあります。警察は、店が賞品を買い取ったとして検挙した例があります。
店に入れば、玉かメダルを買って台を打ち、残りをカウンターで賞品に換えます。現金にはしてくれません。他の客を撮ると、出るように言われます。
警察庁の令和7年末の集計では、ぱちんこ営業所は6,464軒で、前年より242軒減っています。ぱちんこ遊技機は約187万台、回胴式は約136万台です。東京都は501軒、大阪府は453軒です。建物は目立ちますが、業界自体は縮小しています。
営業時間は入口に出ています。風営法の原則は深夜(午前0時)までで、条例で延長できる地域があります。たばこは20歳以上です。
依存が心配なら、入らないでください。このページは制度の説明であって、遊技の案内ではありません。
公営競技は別の法律です
JRAと地方競馬、競輪、競艇、オートレース、スポーツ振興くじ(toto)は、それぞれ別の法律で認められた賭けです。年齢は20歳です。IRでもパチンコでもありません。
カジノ法はネオンより新しいです
混同しやすい法律が2本あります。
2016年のIR推進法は、検討を進める法律です。実際に区域を認定し、カジノを免許するのは、2018年の特定複合観光施設区域整備法(IR整備法)です。
IRは、カジノ単体ではありません。国際会議場、展示施設、観光魅力増進施設、送客機能施設、宿泊施設を、民間事業者が一体で置く一群です。カジノの床面積は、IR全体の3パーセントまでです。1区域にカジノは1つ。全国の認定区域は3を超えません。
その免許を受けたカジノ行為区画の中では、刑法185条と186条は適用しません。区画の外では、いままでどおりです。例外はそこにしかありません。
監督は、内閣府の外局であるカジノ管理委員会です。日本人などは、国の入場料3,000円と認定都道府県等入場料3,000円、合わせて24時間あたり6,000円です。入場は7日間で3回、28日間で10回までです。本人確認の基本はマイナンバーカードです。日本人などへのクレジットカード利用は禁止、カジノ内のATM設置も禁止です。
国内に住居を有しない外国人は、入場料も回数制限も対象外です。 本人確認(旅券)と20歳以上であることは必要です。暴力団員等は入れません。本人や家族の申出による利用制限も、法律に入っています。
観光の箱は法律が要求しているものです。大阪の収支計画では、開業3年目期の収益の約8割をカジノが占める、としています。
大阪・夢洲、MGM大阪、2030年秋
大阪府、大阪市、事業者(現在の商号はMGM大阪株式会社)が共同作成した区域整備計画は、2023年4月14日に国土交通大臣の認定を受けました。いま認定されているIRは、ここだけです。
場所は此花区の夢洲で、敷地面積は約49.2万平方メートルです。IR建設工事の着手は2025年4月24日。大阪府によると、IR事業用地の全範囲の引き渡しは2026年4月1日に終わっています。進捗ページの更新は2026年10月14日で、工事は進んでいます。
公表されている工程は、2030年夏頃に工事完了、2030年秋頃に開業です。同じ計画に、地盤や税制、工事環境によっては1〜2年遅れる可能性があると書いてあります。埋立地なので、その但し書きは無視しない方がいいです。

夢洲駅は、大阪・関西万博に合わせて2025年1月19日に開業しています。IRの敷地は同じ島の先です。駅はいま使えます。カジノはまだありません。大阪の街自体は、大阪旅行ガイドの範囲です。2026年の予定に、2030年の開業を組み込まないでください。
施設規模は計画上の目安で、設計で変わり得ます。開業は目標であり、いま売っている入場券ではありません。
| 項目 | 計画の数字 |
|---|---|
| 事業者 | MGM大阪株式会社(2025年5月1日に大阪IR株式会社から商号変更) |
| 場所 | 大阪市此花区夢洲 |
| 認定 | 2023年4月14日 |
| 建設工事着手 | 2025年4月24日 |
| 開業目標 | 2030年秋頃 |
| 初期投資 | 約1兆5,130億円(税抜き) |
| 客室 | 約2,375〜2,760室 |
| テーブル/電子ゲーム | 約470台/約6,400台(変更あり得る) |
| 開業3年目のカジノ収益比 | 約8割 |
| 開業3年目のカジノ来訪者 | 年間約1,610万人 |
出典:大阪府「大阪・夢洲地区特定複合観光施設区域の整備に関する計画」(令和8年7月31日の軽微変更後)
中核株主はMGMとオリックスで、それぞれ約44パーセント、少数株主が約13パーセントです。借入は約5,300億円のプロジェクトファイナンスです。カジノが収益の中心で、MICEやホテルは、その代わりに法律が求めている設備です。
認定されなかった計画
長崎県はハウステンボスを中心にした九州IRを申請しました。国の審査委員会は資金調達の確実性が足りないとして、2023年12月27日に不認定としました。大阪が1件だけの理由です。
法律上の上限はなお3区域です。次の申請期間は、政令で2027年5月6日から11月5日までと決まっています。残りは2枠です。ほかの自治体が出す可能性はありますが、今の旅行で行けるカジノではありません。
パチンコに入るなら
昼のうちに、現金を持って、失ってもいい金額だけにしてください。18歳以上です。賞品の表示は日本語です。店が換金しているように見える手伝いには乗らないでください。買い取りは店側の禁止行為です。
依存が心配なら、行かないでください。IR整備法に本人・家族の利用制限が入っているのは、国会がこの問題を避けなかったからです。
カジノが開くときは、別の建物、別の法律、入口での本人確認です。2030年秋より前は、地下鉄で行ける島の工事現場です。
よくある質問
日本でギャンブルは合法ですか? 民間のカジノは違法です。パチンコは風営法の遊技です。競馬、競輪、競艇、オート、totoは、種目ごとの法律で認められた公営の賭けです。IRカジノは、認定区域の中だけ例外になります。1件目はまだ開いていません。
外国人はパチンコを打てますか? 18歳以上なら入店できます。玉やメダルを買って打ち、残りを賞品に換えます。店は現金を払いません。
大阪のカジノはいつ開きますか? 認定計画の目標は2030年秋頃、工事完了は2030年夏頃です。同じ計画に、1〜2年遅れる可能性があると書いてあります。
入場料6,000円は外国人も払いますか? 国内に住居がなければ、入場料も回数制限も対象外です。本人確認と20歳以上であることは必要です。対象になるのは、日本人など、国内に住んでいる人です。
パチンコとカジノは同じですか? 違います。法律も年齢も、現金が出るかも違います。パチンコはいま6,464軒あります。IRカジノは、まだ存在しないリゾートの中の1フロアです。
東京や長崎にもカジノができますか? いまの認定ではありません。長崎の計画は2023年12月に不認定です。あと2枠まで認定でき、次の申請期間は2027年5月6日から11月5日です。
この記事は計画の役に立ちましたか?
回答はアクセス解析で集計します。誤りのご指摘はお問い合わせへお寄せください。
関連記事

日本の紅葉予測2026|見頃のカエデ・イチョウ日程
10月1日発表の2回目の紅葉予測(日本気象株式会社)では、カエデの見頃は東京11月28日、大阪12月4日、京都12月11日で、どこも平年並みです。次の予測は11月上旬です。
日本のベストシーズン:桜・紅葉・穴場の安旅(2026)
日本旅行のベスト時期は3〜4月の桜か10〜11月の紅葉。安く行くなら1〜2月か梅雨の6月。GWは避けるのが鉄則。月別の混雑と価格を整理。
日本の秋2026|紅葉ピーク時期
2026年の紅葉は北と山から始まり、11月下旬に東京・京都へ降りてきます。札幌11月4日、仙台11月24日、東京11月28日、大阪12月4日。秋の三連休と行事の日程もまとめました。