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English海外大学の給付型奨学金|柳井正財団・グルー・バンクロフト・JASSO・リクルート比較
海外の大学に学部から進学する人向けの、返済不要の奨学金4つを比較しました。支給額、対象大学、所得制限、募集時期と、2027年入学でまだ間に合うものを公式の募集要項からまとめています。

アメリカの名門大学は、授業料と寮費で年間9万5千ドルを超えます。それでも海外の大学をあきらめなくてよいのは、大学自身の奨学金に加えて、日本にも返済不要(給付型)の大きな奨学金があるからです。
このページでは、学部から海外の大学に進学する人が使える代表的な4つの奨学金を、それぞれの2026年の募集要項をもとに比べました。条件は毎年変わるので、応募する年の要項を必ず確認してください。
雪の中のカールトン・カレッジのグッドセル天文台
カールトン・カレッジは、グルー・バンクロフト基金の奨学生が進学してきた大学のひとつです。
4つの奨学金の比較
| 奨学金 | 対象 | 支給額(上限) | 所得制限 | 2026年の募集 |
|---|---|---|---|---|
| 柳井正財団 | アメリカ約48校・イギリス7校 | アメリカ年11万5千ドル、イギリス年7万ポンド | 主たる家計支持者が2,700万円以下 | 予約型:7月16日〜8月10日/合格型:12月ごろ開始予定 |
| グルー・バンクロフト基金 | アメリカのリベラルアーツカレッジ | 年8万ドル(1名)など4種類 | 家計支持者の合計が2,000万円以下 | 7月1日〜9月7日 |
| JASSO 学部学位取得型 | 海外の大学(国の指定なし) | 月35万2千円(アメリカ・イギリスなど、2026年度実績) | 家計支持者の合計が2,000万円以下 | 9月1日〜10月1日 |
| リクルートスカラシップ 学術部門 | 海外の大学・大学院(理系) | 年9万5千ドル(生活費を含む) | 要項で確認 | 6月30日〜9月8日 |
どれも2027年に入学・留学を始める人向けの募集で、柳井正財団の合格型以外は締め切られています。採用人数は、柳井正財団が予約型・合格型で年約20人ずつ、グルー・バンクロフト基金が計10人、JASSOが2026年度実績で140人、リクルートが5人程度です。
柳井正財団 海外奨学金
アメリカとイギリスの大学に進学する人向けで、支給額がいちばん大きい奨学金です。
- 対象大学:アメリカは総合大学30校とリベラルアーツカレッジ18校の約48校(ハーバード、スタンフォード、MIT、ウィリアムズなど)。イギリスはオックスフォード、ケンブリッジ、インペリアル・カレッジ、UCL、LSE、キングス・カレッジ・ロンドン、エディンバラの7校です。カナダは合格型のみ対象です。
- 支給額:アメリカは年間最大11万5千ドル(授業料・寮費・保険で最大10万ドル、学業・生活支援金1万5千ドル)を4年間。イギリスは年間最大7万ポンドを原則3年間。往復の航空券代も1回支給されます。
- 主な条件:在学中ずっと日本国籍であること、2026年9月〜2027年8月に高校を卒業見込みで、2027年9月に入学すること、原則20歳以下。英語などのスコアは、TOEFL iBT 90、IELTS 6.5、SAT 1400、ACT 31、IBの予測スコア38のいずれか以上(学校の推薦があれば例外あり)。主たる家計支持者の所得が2024年・2025年とも2,700万円以下であること。
- 応募の種類:高校の推薦を受けて出願前に応募する「予約型」と、推薦なしで大学に合格してから応募する「合格型」があります。
2027年入学で間に合うのは合格型です。 財団の応募要項では、2026年12月ごろに募集を始める予定です。前回(第10期)の合格型は、12月18日から1月20日までの募集でした。
グルー・バンクロフト基金
1928年に設立された公益財団法人で、アメリカの小規模な全寮制リベラルアーツカレッジに、これまで300人以上の奨学生を送り出してきました。2027年秋入学の募集では、4種類の奨学金がありました。
| 種類 | 支給 | 人数 |
|---|---|---|
| 奨学金1 | 基金が認めるリベラルアーツカレッジに合格した人に、年間最大8万ドルを4年間 | 1名 |
| 奨学金2 | 提携大学(デポー、グリネル、ユニオン)の授業料の全額または一部免除に推薦し、基金から年間最大1万5千ドルを4年間 | 3名 |
| 奨学金3 | 提携大学(ノックス、レイクフォレスト、ルイス&クラーク、オハイオ・ウェスレアン、ウースター)の授業料免除に推薦し、基金から年間最大1万2千ドルを4年間 | 5名 |
| 奨学金4(捨松スカラシップ) | 女子生徒が対象で、年間最大6万5千ドルを4年間 | 1名 |
- 奨学金2〜4は、原則EDでの出願が条件です。合格したら必ずその大学に進学します。
- 主な条件:在学中ずっと日本国籍であること、家計支持者の所得(共働きなら合算)が2,000万円以下であること、高3在学中で2027年6月までに卒業見込みか、2026年3月以降に卒業した人。インターナショナルスクールや海外の現地校の生徒も応募できます。
- 保護者は月1万円の負担金を払います。
2026年の募集は7月1日〜9月7日で、10月11日に面接がありました。次の募集は、例年どおりなら2027年夏です。
JASSO 海外留学支援制度(学部学位取得型)
日本学生支援機構(JASSO)の奨学金で、行き先の国や大学の指定がありません。
- 支給額:月額で、アメリカ・カナダ・イギリス・シンガポールは35万2千円、オーストラリア・ニュージーランドは29万7千円(2026年度実績)。最初に渡航支援金1万円も出ます。
- 期間:原則4年です。
- 主な条件:留学先の大学の入学許可を自分で得ること、家計支持者の2025年の合計所得(共働きなら合算)が2,000万円以下であること。高校を卒業して3年以内の人も応募できます。
- 併給:ほかの奨学金と一緒に受け取れますが、相手の団体が認めない場合があります。
2027年度の募集は2026年9月1日〜10月1日で、面接は2027年1月30日か31日、結果は3月上旬の予定です。2027年4月から2028年3月までに留学を始める人が対象です。
リクルートスカラシップ 学術部門
江副記念リクルート財団の奨学金で、理系の分野で海外の大学・大学院に正規留学する人が対象です。学部での進学も対象になります。
- 支給額:学費(大学から一括で請求される授業料・入学金など)と生活費で、年間上限はアメリカが9万5千ドル(生活費は最大2万6,400ドル)、イギリスが6万8千ポンド、カナダが11万8千カナダドル、オーストラリアが12万1千オーストラリアドル。寮費と食費は学費に含まれません。
- 条件:2027年4月1日時点で24歳以下。心理学と建築は対象外です。
- 期間:2027年4月〜2029年3月で、その後は毎年の審査を通れば27歳まで続きます。
2027年度の募集は2026年6月30日〜9月8日で、最終選考は11月です。
大学自身の奨学金も忘れずに
日本の奨学金とは別に、アメリカの私立大学の一部は、留学生にも返済不要の奨学金を出しています。アマーストとボウディンは、留学生の合否を家庭の経済状況で決めず、合格者に必要な額をローンなしで支援しています。くわしくはリベラルアーツカレッジとはをご覧ください。
日本の奨学金と大学の奨学金は組み合わせられる場合が多いですが、条件はそれぞれの要項で確認してください。
高2のうちに準備すること
2028年に入学する人(いまの高2)は、2027年の夏から秋が応募の時期です。
- 英語のスコア:柳井正財団はTOEFL iBT 90などが目安です。高2のうちに一度受けておきましょう。
- 推薦:柳井正財団の予約型は高校の推薦が必要で、推薦書類の受付は5月から始まりました。早めに担任や進路の先生に相談しておきましょう。
- 締め切りの重なり:2026年は、リクルートが6月30日、柳井正財団の予約型が7月16日、グルー・バンクロフトが7月1日、JASSOが9月1日に受付を始めました。大学への出願(11月〜1月)の前に、奨学金の応募が続きます。
アメリカの大学の出願の締め切りはアメリカの大学 出願締め切り一覧、国ごとの違いはアメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリアの大学比較にまとめています。
よくある質問
2027年入学で、いまから応募できる奨学金はありますか? 柳井正財団の合格型です。大学に合格してから応募する方式で、2026年12月ごろに募集が始まる予定です。
いちばん支給額が大きいのはどれですか? 柳井正財団です。アメリカの大学なら年間最大11万5千ドルを4年間支給します。
所得制限はありますか? あります。柳井正財団は主たる家計支持者の所得が2,700万円以下、グルー・バンクロフト基金とJASSOは家計支持者の合計が2,000万円以下です。
インターナショナルスクールの生徒も応募できますか? 柳井正財団とグルー・バンクロフト基金は、インターナショナルスクールの生徒も応募できます。どちらも日本国籍が条件です。
ほかの奨学金と一緒にもらえますか? JASSOは併給できます。柳井正財団は、日本の給付型奨学金との併給を原則認めていません。条件は団体ごとに違うので、要項で確認してください。
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