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アメリカの名門リベラルアーツカレッジ6校|ウィリアムズ・アマースト・スワスモア・ボウディン・ハミルトン・カールトン

ウィリアムズ、アマースト、スワスモア、ボウディン、ハミルトン、カールトン。アイビーリーグと並ぶ6校の合格率、費用、留学生への奨学金、それぞれの特徴を各大学の公表データで比べました。

文・調査:The Standard Japan 編集部編集方針
アメリカの名門リベラルアーツカレッジ6校|ウィリアムズ・アマースト・スワスモア・ボウディン・ハミルトン・カールトン
写真:Daderot / Wikimedia Commons · Public domain

アメリカのリベラルアーツカレッジのなかでも、ウィリアムズ、アマースト、スワスモア、ボウディン、ハミルトン、カールトンの6校は、入学の難しさでも卒業後の進路でも、アイビーリーグなどの名門総合大学と並ぶ大学です。日本ではまだ知名度が低いものの、少人数の授業と手厚い奨学金で、留学先として検討する価値があります。

このページでは、6校の合格率、費用、留学生への奨学金、それぞれの特徴を比べます。数字は各大学の公表データと学生新聞の報道で、2026年10月に確認したものです。リベラルアーツカレッジそのものについてはアメリカの隠れた名門・リベラルアーツカレッジとはをご覧ください。

ウィリアムズ・カレッジのトンプソン記念チャペルウィリアムズ・カレッジのトンプソン記念チャペル

6校の比較

まず、合格率と大学の規模です。

大学場所学生数合格率(2026年入学)
ボウディンメイン州ブランズウィック1,881人6.5%
アマーストマサチューセッツ州アマースト1,907人6.78%
ウィリアムズマサチューセッツ州ウィリアムズタウン2,000人台7.4%
スワスモアペンシルベニア州スワスモア1,695人7.44%
ハミルトンニューヨーク州クリントン2,046人14.3%
カールトンミネソタ州ノースフィールド2,086人18%

合格率は、ボウディン、ハミルトン、カールトンが大学の公表、アマースト、ウィリアムズ、スワスモアが各校の学生新聞の報道です。

次に、費用と留学生への奨学金の方針です。

大学2026〜27年度の費用留学生の合否で経済状況を
ボウディン9万7,900ドル以上(総額)考慮しない
アマースト大学の例示では9万8,460ドル(総額)考慮しない
ウィリアムズ9万5,960ドル考慮する
スワスモア9万5,770ドル考慮する
ハミルトン9万5,250ドル(学費・諸費と寮費・食費の合計)考慮する
カールトン9万9,580ドル(2025〜26年度の総額)考慮する

「総額」とあるものは本や交通費などを含む見積もり、それ以外は学費・寮費・食費などの請求額です。ウィリアムズの留学生の扱いは、学生新聞の2022年の報道によります。

6校とも、合格した学生には必要な額を支援すると公表しています。違いは、合否を決めるときに家庭の経済状況を見るかどうかです。見ない大学(ニードブラインド)なら、奨学金を申請しても合否に影響しません。

アイビーリーグと比べると

同じ2026年入学の合格率を、アイビーリーグの2校と並べると次のとおりです。

大学合格率(2026年入学)出典
ブラウン大学5.35%学生新聞 The Brown Daily Herald
ダートマス大学5.8%大学の発表
ボウディン6.5%大学の公表
アマースト6.78%学生新聞 The Amherst Student

ボウディンとアマーストは、ブラウンやダートマスとほぼ同じ水準の入りにくさです。ハーバード、プリンストン、ペンシルベニア大学は、この年の合格率を公表していません。

ボウディン:留学生もニードブラインド、ローンなし

メイン州の海沿いの町ブランズウィックにあり、学生1,881人、教員1人あたり学生8人です。2026年入学の合格率は6.5%で、学生新聞によると大学史上もっとも低い数字でした。

ボウディン・カレッジのマサチューセッツ・ホールボウディン・カレッジのマサチューセッツ・ホール

留学生も含めて経済状況を見ずに合否を決め、必要な額をすべて給付で支援します。大学は、こうした方針をとる大学は全米で11校しかないと説明しています。1969年に全米で初めてSATなどの試験を任意にした大学でもあり、2026年入学の学生の46%は試験の点数を出していません。新入生の12%は、住所や国籍がアメリカ以外の学生です。

アマースト:留学生の82%が奨学金

マサチューセッツ州西部の大学町アマーストにあり、学生1,907人、教員1人あたり学生7人、平均クラスサイズは18人です。2026年入学の合格率は6.78%でした。

アマースト・カレッジのジョンソン・チャペルアマースト・カレッジのジョンソン・チャペル

留学生も含めてニードブラインドで、必要額はローンなしで支援します。2025〜26年度は留学生の82%が奨学金を受け、平均額は8万4千ドル以上でした。学生の約13%がアメリカ国籍以外で、76か国から集まっています。近くのスミス、マウント・ホリヨーク、ハンプシャーの各カレッジとマサチューセッツ大学アマースト校と授業を相互に取れる「ファイブ・カレッジ」の一員です。

ウィリアムズ:2人で学ぶチュートリアル

マサチューセッツ州西部、山あいの町ウィリアムズタウンにあります。2026年入学の合格率は7.4%で、学生新聞は過去最低と報じました。2026〜27年度の費用は9万5,960ドルで、奨学金はすべて給付です。

オックスフォードやケンブリッジにならったチュートリアルが特徴で、学生2人と教員1人で1学期かけて議論します。留学生の合否では経済状況を考慮するので、奨学金を申請するかどうかは出願前によく考えましょう。

スワスモア:博士課程に進む卒業生が全米3位

フィラデルフィアから約18キロのスワスモアにあり、6校のなかでいちばん都市に近い大学です。学生1,695人、教員1人あたり学生8人で、2026年入学の合格率は7.44%でした。

スワスモア・カレッジのパリッシュ・ホール前の芝生スワスモア・カレッジのパリッシュ・ホール前の芝生

卒業生の21.3%が博士課程を修了していて、大学はこれを全米3位としています。近くのブリンマー、ハバフォードと「トライ・カレッジ」を組み、ペンシルベニア大学の授業も取れます。留学生の合否では経済状況を考慮しますが、合格すれば必要額を満たし、留学生への支援はローンを含みません。2030年卒の留学生合格者の平均支援額は9万3千ドル以上で、学生の約13%が留学生です。

ハミルトン:必修科目のないオープンカリキュラム

ニューヨーク州中部のクリントンの丘の上にあり、学生2,046人、教員1人あたり学生9人です。2026年入学の合格率は14.3%です。

ハミルトン・カレッジのチャペルハミルトン・カレッジのチャペル

オープンカリキュラムを採っている数少ない大学で、全員が取らなければならない分野別の必修科目がありません。卒業生の95%が1年以内に就職していると公表しています。留学生の合否では経済状況を考慮し、奨学金は出願と同時に申請する必要があります。学生の8%が外国籍です。

カールトン:駐米大使の母校、理系博士の輩出でトップ10

ミネソタ州の小さな町ノースフィールドにあり、学生2,086人、教員1人あたり学生8人、平均クラスサイズは12人です。2026年入学の合格率は18%です。

雪の中のカールトン・カレッジのグッドセル天文台雪の中のカールトン・カレッジのグッドセル天文台

全米科学財団の統計(NCSES)をもとに、理系の博士を輩出する大学の全米トップ10に入るとしています。1年を10週間ずつの3学期に分けて学びます。

日本との縁も深く、2023年12月に駐米大使に着任した山田重夫氏は、慶應義塾大学を卒業したあと、外務省の若手外交官の研修でカールトンに2年間留学し、1989年に政治学の学士号を取りました。東大の理科一類に合格しながら、カールトンを選んだ学生もいます。武蔵高校出身の上田裕路さんは、高校3年の6月にアメリカの大学への出願を決め、日米の大学を併願しました。3月に東大理一の合格を知り、4月から半年間東大で学んだあと、2017年9月にカールトンに入学しています。日本人のアメリカ留学を支援するグルー・バンクロフト基金の奨学生で、数学を専攻して2021年に卒業しました。基金のサイトの体験記では、教授たちが「優秀な学生と直接触れ合える学部教育が好きだからカールトンを選んだ」と口をそろえると書いています。在学中の様子はアゴス・ジャパンの留学レポートでも読めます。

費用は2025〜26年度で9万9,580ドル、毎年4〜5%上がる見込みです。必要額は満たすとしていますが、留学生向けの奨学金の予算は限られていると明記しています。

日本から選ぶときのポイント

  • 奨学金が必要なら、まずアマーストとボウディン:経済状況が合否に影響しません。
  • 合格率だけで選ばない:ハミルトンの必修科目のないカリキュラム、カールトンの理系の強さなど、それぞれに選ぶ理由があります。
  • 都市に近いほうがいいならスワスモア:フィラデルフィアまで約18キロです。
  • 奨学金は出願と同時に申請:多くの大学で、合格後に申請することはできません。

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