PRP療法|再生医療法での位置づけと、受ける前に聞くこと
PRP(多血小板血漿)療法は再生医療等安全性確保法の第3種(APSは第2種)です。膝や腱の治療は自費で、効果の評価はまだ定まっていません。仕組み、保険がきく選択肢との違い、クリニックの確かめ方をまとめました。
PRP療法とはどんな治療で、受ける前に何を確かめればいいのか。PRP(多血小板血漿)療法は、自分の血液を遠心分離して血小板を濃縮し、関節や腱、靭帯に注射する治療です。整形外科で、膝の変形性関節症やテニス肘などの腱の痛みに使われることが多くあります。ここで紹介するのは一般的な情報なので、医療上の判断はかかりつけの医師と相談してください。
法律での位置づけ
PRPは再生医療等安全性確保法(2014年施行)の対象で、通常のPRPは第3種、膝によく使われる、より濃縮したAPSは第2種です。どちらも、認定再生医療等委員会の審査を経た提供計画を国に届け出てから行います。届け出られた計画は「e-再生医療」(saiseiiryo.mhlw.go.jp)で公開されています。
届出は、法律の安全ルールに沿って行っているという意味で、その治療があなたの症状に効くと国が認めたという意味ではありません。
費用と保険
膝や腱のPRPは健康保険の対象外で、全額自己負担です。費用はクリニックや製剤によって大きく違うので、再注射を含めた総額を書面でもらっておきましょう。凍結乾燥したPRP-FDは外部で加工するため、数週間かかります。
膝の変形性関節症のヒアルロン酸注射は保険がききます。PRPを受ける前に、ヒアルロン酸注射やリハビリについても医師に相談しましょう。
受ける前に聞くこと
- 第3種(PRP)か第2種(APS)か、提供計画の番号は何か。自分で「e-再生医療」で確認しましょう
- 何回の注射を想定しているか、総額はいくらか
- 誰が注射するか、エコーで位置を確かめながら行うか
- PRPを提供していない整形外科医の意見も聞きましょう
「何にでも高い確率で効く」という説明には注意してください。
このガイドで触れているクリニック
紹介であって、推薦ではありません。
- Azabu Regenerative Clinic(南麻布): PRPを行っていて、再生医療等の提供計画番号をサイトで公開しています。水〜日、予約制。03-6277-4650
Rakan Clinic Tokyo(麻布台)
麻布台ヒルズ タワープラザ4階(港区麻布台1-3-1)の整形外科です。PRP注射、幹細胞培養上清液の注射、NK細胞治療、点滴、鍼灸も行っています。これらは自費診療です。PRPのような細胞を使う治療には、調べられる再生医療等提供計画があるはずですが、幹細胞培養上清液は再生医療法の対象外です。内容と費用はクリニックに直接確認してください。
連絡: rakanclinic-tokyo.jp
幹細胞治療については日本の幹細胞治療をご覧ください。