Choosing a School学校選び
Englishインターナショナルスクールの日本語サポート|JSL・国語(2026)
インターナショナルスクールで、日本語はどこまで身につくのか。母語向けのクラスとJSL、IBの日本語の違い、学校見学で確認したいこと、東京と関西の学校の例をまとめました。

インターナショナルスクールを選んだ家庭が、数年たってから気づくことがあります。子どもは日本語で話せるのに、中学の教科書が読めない、きちんとした文章が書けないということです。これは子どもの問題ではなく、ほとんどの場合、学校の日本語のカリキュラムの問題です。
インター校の日本語リテラシーは「暴露」ではなく構造化されたカリキュラム設計で決まります(写真はイメージ)
学校によって日本語の授業が違う理由
インターナショナルスクールは、英語で教えることが中心です。日本語は科目のひとつとして加わるため、どこまで深く学べるかは、学校の方針、先生の数、時間割によって変わります。
よくある結果
- 日本人の子ども:レベル別のクラスがあれば、読み書きの力を保ちやすい
- 日本語が母語でない子ども:会話は伸びますが、読み書きには別の努力が必要
- 親の一人が日本人の子ども:家庭と学校でどれだけ日本語にふれるかで、大きく差が出ます
主な3つのクラス
多くの学校は、次の組み合わせで日本語を教えています。
- 母語の子ども向けのクラス(国語に近いもの):学年相応に読み書きできる子どもが対象です。日本の公立の国語に近い内容ですが、作文の量は少なめのことが多いです
- JSL(第二言語としての日本語):初級から上級まで、第二言語として学ぶクラスです
- IBの日本語(IB校):会話ができる程度から、母語に近い子どもまでが対象です
3つすべてをそろえていない学校もあります。すべての子どもを一つのクラスで教えている場合、日本語の読み書きを重視する家庭は注意しましょう。
学校見学で確認したいこと
- 学年ごとの週の時間数(3〜6時間の学校が多いです)
- レベル別のクラス:力に合わせて分けるのか、学年で分けるのか
- 漢字の進み方:1年で何字を目標にしているか
- 母語の子ども向けのクラス:日本の公立の国語のペースに合っているか
- 卒業の条件:高校で日本語は必修か、選択か
- 先生の資格:日本語教育の訓練を受けた先生か
- 家庭学習の支援:図書や宿題
- 評価:学校の試験、日本語能力試験(JLPT)、IBの日本語とのつながり
上のクラスの5年生と9年生の作文の例を見せてもらいましょう。見せられない学校は、実際には読み書きの力を十分に育てられていないこともあります。
東京の学校の例
- アメリカン・スクール・イン・ジャパン(ASIJ):母語の子ども向けとJSLのクラスがあり、学校の規模が大きいため、レベル別に分けやすくなっています
- ブリティッシュ・スクール・イン・トウキョウ(BST):イギリス式の学校の日本語の授業です。漢字の進み方と、母語の子ども向けのクラスの深さを具体的に確認しましょう
- 西町インターナショナルスクール:日本語の読み書きを教育の中心にすえたバイリンガルの学校です。日本語の力を大切にしたい家庭の有力な候補です
- 東京インターナショナルスクール(TIS):IBの日本語の科目があります。最新の内容を確認しましょう
関連:西町インターナショナルスクールのガイド・東京のカリキュラムの比較
関西の学校の例
- カナディアン・アカデミー(六甲アイランド):JSLと母語の子ども向けのクラスがあり、さまざまな背景の生徒に対応してきた歴史があります
- マリスト・ブラザーズ(神戸):日本語の授業があります。高校までのつながりを確認しましょう
- セント・マイケルズ(神戸の中心部):最新の内容は、入学担当に確認しましょう
- 大阪の学校(関西学院大阪インターナショナルスクール、関西学院千里国際(SIS)):学校によって違いが大きく、関西学院千里国際(SIS)はバイリンガルの要素が強い学校として知られています
関連:神戸のインターナショナルスクール・大阪のインターナショナルスクール
日本語の読み書きを最優先にするなら
次の選択肢も考えてみましょう。
- バイリンガルの私立の学校(地域によって違います)
- 日本の公立の学校と、週末の英語
- 西町(東京)や関西学院千里国際(SIS)(関西)のような、バイリンガルの要素が強いインターナショナルスクール
- 補習授業校(海外から帰国する家庭がよく利用しています)
インターナショナルスクールと日本の学校も参考にしてください。
学年ごとの考え方
- 小学校(1〜5年生):読み書きの差が開くのは、この時期です。4〜5年生までに漢字を体系的に学ばないと、中学から取り戻すのは難しくなります
- 中学(6〜8年生):日本語の時間を減らして、ほかの選択科目を増やす学校もあります。入学の前に確認しましょう
- 高校(9〜12年生):IBやAPでは、日本語が選択になることがあります。9年生のころに、卒業まで日本語を続けるかを決めましょう
小さいうちは、家庭で日本語にふれる時間をつくることも大切です。英語プリスクールを始める時期もご覧ください。
比較表
| クラス | 向いている家庭 | 目指せる力 |
|---|---|---|
| 母語の子ども向け | 日本人の家庭、親が日本語を話す家庭 | 学年相応の読み書き |
| JSL 初級〜中級 | 赴任や、英語を話す家庭 | 会話と基本の読解 |
| JSL 上級 | 母語ではないが、日本語にたくさんふれている | 数年で母語に近い力 |
| IBの日本語 | 会話ができる子ども | IBディプロマにつながる |
よくある質問
インターナショナルスクールで日本語は学べますか? 学べます。主なインターナショナルスクールには日本語の授業がありますが、週3時間程度から、母語の子ども向けの別のクラスまで、深さは大きく違います。
インターナショナルスクールに通えば、バイリンガルになりますか? 会話はほぼ身につきます。漢字や作文などの読み書きには、きちんとした授業と、家庭の努力が必要です。
東京で、日本語の読み書きに力を入れている学校は? バイリンガルの学校である西町がよく挙がります。ASIJ、BST、TISにも母語の子ども向けのクラスがありますが、内容は学校によって違うので、見学して作文の例を確認しましょう。
関西で、日本語の読み書きに力を入れている学校は? カナディアン・アカデミーと関西学院千里国際(SIS)がよく挙がります。最新の内容を確認しましょう。
日本語は卒業の条件ですか? 学校や、IB、アメリカ式、イギリス式のどれで学ぶかによって違います。9年生のころの選択が大切なので、早めに確認しましょう。
日本語が遅れ始めたら、どうすればいいですか? 体系的な補習、家庭での読書、週末の補習授業校などがあります。4年生までに手を打てると理想的です。
それなら、日本の学校のほうがいいですか? 日本語の読み書きを最優先にし、英語で学ぶ環境を手放してもいい場合は、日本の学校も選択肢です。インターナショナルスクールと日本の学校をご覧ください。
関連ガイド
最新情報
入学条件は変わります。変わったらお知らせします。
学費・出願時期・空き学年は毎年動きますが、学校側が大きく告知することはあまりありません。本ガイドの内容に変更があったとき、また新しいガイドを公開したときにメールでお知らせします。
掲載に関して学校から費用をいただくことはありません。配信はいつでも停止できます。
この記事を書いた人
The Standard Japan 編集部
日本で運営している独立メディアです。学校や園から掲載料は受け取っていません。事実は一次情報で確認し、公式の情報が変わったときは記事を更新しています。


